7:3の法則

1つの案件を仕上げるのに目的を明確にして、調査・企画・編集して完成形のイメージを固めていくわけですが、ここまでに全体の7割の労力を費やせばよいといわれます。発注者と受注者間も齟齬が無いようにこの間に調整していきます。

映像案件で言えば、
☆プリプロダクション 撮影までの企画・構成・脚本・絵コンテ、撮影の場所・キャスト・ロケハン
☆ポストプロダクション 撮影した映像の編集から納品
といった感じです。

撮影の現場で実際によく使われる「とりあえず撮って」というフレーズ。こういう素材が編集で使われることは稀で、コストや時間の無駄になることがほとんどです(サブ的に撮っておくことはありますが)。基本的な構成を理解しておけば現場で欲しいカットを撮ることに集中するだけ。これで完成度は大きく変わってきます。

もちろん現場のことなので十分にロケハンしていても状況が変わっていることはしばしば。時間の制約もあるので「現場合わせ」も柔軟にする必要がありますが、企画の軸からはずれた映像はいくら良い素材でも使い道に困ってしまいます。現場の空気もぎくしゃくしてしまいますしね。

すべての「仕事」に言えることですが5W1Hをしっかり共有すること。一見地味な「事前の準備」を怠らないことが重要ですね。クリエイティブは準備7割、実施3です。

三菱電機福山製作所の空撮を担当しました

2023年春にドローンでの空撮を担当しました。

いずれの映像でもオープニングとエンディングのみですが、このほか来客向け(非公開)のプレゼンツール用素材として、各施設へ下降する映像とVR用の全天球撮影を担当しました。ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。

プラントの点検業務に参加

前回とは違う業務にマイクロドローンのパイロットとして参加しました。屋外の狭い場所での操縦は風との戦いで、成果物を想定しながら精密な飛行が求められます。特別にカスタムされた機体とカメラで、おそらく現段階でこのミッションをこなせるのはこの機体だけ。コンポーネントしたご本人も「もう足すところも引くところもない」と仰ってました。あとはパイロットの腕に託されるので集中して慎重に、そしてもちろん「安全第一」で。

ドローン業界全体は自動航行へと時代は流れていますが、こうした特殊な任務も存在しています。

プラントの点検業務に参加しました

広大な敷地を誇るプラントの一部点検業務に参加しました。独自にカスタムしたマイクロドローンを使用し、要望に合わせた映像及び報告書が成果物となります。まだまだ実験的な要素を含んだ取り組みですが、古いものは50年以上前に作られたまま点検できていない箇所の劣化状況を確認する業務で、現場ではクライアントからも高い評価を得られました。

当然ではありますが秘密保持契約(NDA)上、詳細については記載できませんが、特殊な場面での飛行はパイロットとしても非常に良い経験となりました。今回は一部の点検でしたが、敷地内のさまざまな装置に応用できればと思います。

画像はイメージです