1つの案件を仕上げるのに目的を明確にして、調査・企画・編集して完成形のイメージを固めていくわけですが、ここまでに全体の7割の労力を費やせばよいといわれます。発注者と受注者間も齟齬が無いようにこの間に調整していきます。
映像案件で言えば、
☆プリプロダクション 撮影までの企画・構成・脚本・絵コンテ、撮影の場所・キャスト・ロケハン
☆ポストプロダクション 撮影した映像の編集から納品
といった感じです。
撮影の現場で実際によく使われる「とりあえず撮って」というフレーズ。こういう素材が編集で使われることは稀で、コストや時間の無駄になることがほとんどです(サブ的に撮っておくことはありますが)。基本的な構成を理解しておけば現場で欲しいカットを撮ることに集中するだけ。これで完成度は大きく変わってきます。
もちろん現場のことなので十分にロケハンしていても状況が変わっていることはしばしば。時間の制約もあるので「現場合わせ」も柔軟にする必要がありますが、企画の軸からはずれた映像はいくら良い素材でも使い道に困ってしまいます。現場の空気もぎくしゃくしてしまいますしね。
すべての「仕事」に言えることですが5W1Hをしっかり共有すること。一見地味な「事前の準備」を怠らないことが重要ですね。クリエイティブは準備7割、実施3です。