夏の撮影対策

夏の屋外撮影ではさまざまな対策が必要です。とくに空撮の場合はドローンの安全のためにも重要になってきます。

〈暑さ対策〉
目視、目視外飛行とも炎天下で操縦せざるを得ない場合が多いうえ、人家の少ない山間部での飛行も多くなります。まずは操縦者、補助者の人体の安全から。一般的な熱中症対策はもちろん、飛行していないときに暑さををしのげる待機場所を確保しておきましょう。クルマや軒下、木陰など。最近ではウェアラブルの扇風機がありますのでこれを利用するのも良いでしょう。ただしFPVなどでのノイズには注意が必要です。したたる汗を拭うタオルも忘れず。ドローンもバッテリーやモーターが高熱になると危険です。できるだけ涼しい場所で管理しましょう。

〈虫・ヘビ対策〉
これも侮ると大変です。汗をかきながらじっとしているとすぐに蚊が飛んできます。草むら、山間部ではアブ、ハチその他いろいろ。気が散るだけでなく、スズメバチに襲われると生命の危機ですし、操縦者を失ったドローンがどうなるか。対策としてまずは肌をできるだけ露出しないこと。次に虫が少ない開けた場所を探すこと。虫除けスプレーと虫刺されの薬は必ず持参。山の木陰ではヒルが落ちてくることありますし、意外と厄介なダニもいます。池や川、山にはヘビ・マムシもいます。足元はトレッキングシューズ、長靴が必要です。

〈その他〉
目視飛行の場合はサングラスが欠かせません。スマホなど輝度の低いモニターの場合はフードなどで陰を作るようにしましょう。またゲリラ豪雨など、突然の雨や雷にも要注意。人家や車両から遠く離れる場合は軽装備になりがちなので、補助者を増やすなど事前の準備が重要です。スマホも十分に充電しておきましょう(緊急連絡用)。まれに山奥の谷間などは電波の届かないエリアもありますので、その場合は細心の注意と対策が必要です。

〈まとめ〉
夏の屋外撮影は外的な影響が大きく、体力も激しく消耗します。事前に現場を想定した装備、服装で望みましょう。

では、ご安全に。

いよいよGoPro機へ

いよいよ待望のGoPro機を導入しました。これまでも4K機はありましたが、30fpsだったりカメラ性能が今ひとつでした。それがGoProの性能をそのままに4K60fps、手ぶれ補正のほか、カメラの細かな設定ができるようになり、クリアで安定した映像を撮ることが可能に。

機体重量は航空法対象外の150gほど。

一眼レフで撮影した素材との画質差も小さくなり、編集での悩みも軽減されそうです。現状では一眼レフでの映像と合わせるために、2.7K60fpsで撮影したものを、フルHDに処理し、フレーム数を24fps(または30fps)で処理したりしています。

レンズ保護を兼ねたCPLフィルターを装着した状態

広角で歪みが少なく、フレーム数に余裕があるので編集の幅が広がりました。カメラの詳細設定ができるうえ、GoPro用のレンズフィルターが使え、状況に応じてNDフィルター等にも付け替えができるのでノイズもこれまでに無いくらい軽減できています。

超軽量の新機体を導入しました

32gを切る軽さで、フルHD撮影が可能です。

65mm機、1S(セル)でフルハイビジョン映像の撮影が可能です(1080p/60fps)。その特長は何よりも小さく、音が静か。人のそばを飛行しても怖がられることなく、安心して飛行させることができます。万が一接触してもけがをすることはまずありません。飛行時間も約4分と比較的長くなりました。懇意にさせていただいている「KigaruDrone」さんのオリジナルコンポーネントです。

ドローンは安全か

結論としてその答えはYESでもありNOでもあり、結局は運用次第です。あらゆるセンサーと安全装置が搭載されていて、通常の運用では墜落するリスクはほとんど無くなってきました。大半の事故は整備不良や状況判断の誤り、安全確認の甘さなど人為的なものと言えます。MAVIC MINIでさらにそのリスクが高まることでしょう。もちろん一方でイノベーションとして素晴らしいことでもあります。

NOと言える一番の理由は、人です。操縦する側の総合的な技術、法令、社会全体がまだ追いついていないわけです。(2019年11月末現在)

MAVIC MINIを室内で飛行させるとATTIモード(GPSなし)でもほぼぶれること無くホバリングしてくれます。2020年にはこれとマイクロドローンHD機(さらには4K)でカメラの3軸ジンバルを搭載したU199の機体が出てくるような気がします。

DJIのMAVIC MINIはバッテリーを含めて200g未満

というわけでドローンの安全性は急速に高まり、ヒューマンエラーも各種のセンサーやアラートで軽減されてきています。自動車のようにあたりまえになる時代も近いと言われています。考えてみれば自動車事故は毎日数百件発生しているわけですし、危険度で言えば圧倒的に高いですよね。とは言えドローンそのもので起こる事故の規模は小さいですが、航空機や自動車事故の原因にはなり得ますので、十分に気をつけたいと思います。

修理へ

Vespa69の練習飛行中に軽く接触して落下。すぐにアームして飛ぼうとしたら挙動がおかしい。ペラが飛んだか破損かな、と思って拾いに行くと見た目は問題なし。再びアームすると1つのモーターだけピクッと動くだけ。配線を確認して何度かアームするも時々ピクッとするだけ。いかにも接触不良。モーターにつながる配線を軽く引っ張ると、やはり抜けてしまいました。。。モーターごとの交換になるようです。しかも販売は4コ単位。
マイクロドローンは軽量化のためにかなり繊細な作りだからなのか、中国製だからなのか、とにかくよく壊れる。同レベルで使えるサブ機があるものの、もう1機必要かも知れません。地味に(いやわりと)金食い虫です。