MAVIC MINIの衝撃

先日、DJIからMAVIC MINIが発表されました。何より驚いたのは離陸重量が199gなこと(※グローバルモデルは249g)。3軸ジンバルを積んで2.7K(30fps)の動画撮影が可能です。ざっくり言えば、MAVIC PROを小さくして、OsmoPocketを搭載した機体といった印象です。
200g未満ですので航空法対象外。もちろんその他の各種規制はあるものの、格段に飛行の自由度が増します。

プロペラガードを付けたら200g以上になるのですが、これは重量の定義が「機体本体の重量とバッテリーの重量の合計」とされているため含まれません。細かい話ですが「200g以下」が対象外なのではなく「200g未満」です。だから199gなんですね。

マイクロドローンも4Kのものが出てきています。カメラそのものの性能は高くありませんが、GoPro8搭載機などはカメラの細かな設定ができるので飛行さえ安定していれば質の高い映像が可能になりました。そこで出てきたMAVIC MINI。アクロバティックな飛行はマイクロで、安定した飛行はMINIで、と目的に合わせて選べそうです。

MINIの最大飛行時間は18分とされていますが、現実には12〜15分まで。グローバルモデルのバッテリーなら最大30分。バッテリー形状は同じで、日本向けモデルにも搭載は一応可能(アラートが出るようです)。当然200g以上なので航空法の対象です。国内の公式サイトなどではグローバルモデルを販売しないようですが、そのものは違法では無いので購入はできるでしょうね。通常のドローンのようにきちんと申請すれば許可が出るとは思います。

199gとなるとFPVしたいところですが、そのためだけにDJI GOGGLESは要らないし(そもそも対応するのかどうかも未確認です)、実際に商品が流通したらはっきりするでしょうね。

懸念事項は誰もが言っているように、マナー、モラルや最低限の法令についてのリテラシーの低い層が何か問題を起こすこと。そして間違いなく規制が強まること。それは肯定的にとらえていて、免許制度、保険加入などの義務付けが近い将来にあってほしいものです。

2019下川口家大家族運動会で撮影しました

メインはiPhone7での撮影。BETA85XとMavicProを少しだけ。85Xは風のせいか機体が揺れ、あまり上手く撮れませんでした。いろいろ調整してみます。すべて主催者の方の許可と、参加者の了承を得た上での撮影と公開です。Mavicはイベント上空にあたらない距離を保って飛行しています。

空撮パノラマ合成

Mavic Proで撮影した空撮写真をPhotoshopで合成しました。手前側は実はかなり歪んでいますが、レンズ交換のできない機体でもパノラマ写真に加工することが可能です。

 

ドローン災害調査撮影技能士2級

DPCA(ドローン撮影クリエイターズ協会)主催の検定を受講し合格しました。2級は、災害時に被災地のドローン空撮を支援するための法律知識、災害現場の知識を習得します。

広告のPR映像とは違い、国や地方自治体の要請に基づいて、指示された成果のみを撮影します。被災地に任務として入るわけですから、警察や消防、自衛隊、自治体などとの連携、さまざまなリスクを知っておく必要があります。

検定試験のあと、これに関するカメラの基礎知識の講義もありました。写真と映像を横断しての内容はある程度知ってはいたものの、さすがにプロのカメラマン出身でドローンカメラ操縦者でもある講師の説明は非常に勉強になりました。

講師おすすめのmicroSD。4K撮影のときはとくに。

練習機 Ryze Tech “Tello”購入しました

平成27年12月に施行された「改正航空法」の対象外の「Tello」を購入しました。いわゆるトイドローンの部類で、許可も承認もいりません。撮影用のドローンの場合、許可を得ていても都市部で自由に飛ばせる場所が限られるので、このTelloを練習に使用します。

Telloは基本的に室内用。GPSも利用しません。撮影機でのスムーズなカメラワークの練習やシミュレーションにはこの方がいいのです。とは言うものの1万円ちょっとでここまでの性能が手に入るのは素晴らしいですね。