空撮のコンディション 風

ドローンでの空撮はスチール、動画に関わらず風が天敵です。天敵というか、戦ってはいけない相手です。強風の場合は飛行中止、これが大原則。一般的に国交省の定める風速5メートル以下なら安定した飛行が可能で、それを越えてくると機体が不安定になります。飛行前に離陸ポイントで風力を確認するのですが、問題は上空。地上で風速5メートル以下でも、上空では10メートル近いことも。その場合はアラート表示がでるので、速やかに着陸させる必要があります。またビルなどの建物や山間部の谷間などでは予想外の風が吹いていてヒヤリとすることも。万が一墜落させてしまうと最悪の場合、人命に関わることも。二次的な事故も考えられます。もちろん機体も損傷しその仕事を達成できず、クライアントにも迷惑がかかってしまいます。何よりもそれを判断する予測が大事ですので、必ず事前に「風予報」をチェックしています

Yahoo!天気予報の風予測。地上だけでなく「上空の風」もあるので重宝します。この場合、上空で10メートルを超えているのでアウト。今日のロケは中止です。残念。

ドローンに限らず、安全第一。納期を急ぎたい気持ちはクライアントと同じです。こればかりはご理解いただかないとどうしようもありません。